寝室も、家の中で意外とにおいが気になる場所のひとつです。一日の疲れをとるためには、快適な睡眠が大切ですよね。しかし、においの気になる寝室では、リラックスして眠ることはできません。寝室の消臭をして快適な睡眠を確保することは、健康的な生活を送るためにも大切なのです。
寝室のにおいの原因は、湿気によるカビや雑菌です。特に水を使うわけでもないのに、なぜ寝室にそれほど湿気があるのか不思議に思われるかもしれませんが、実は人は寝ている間にかなりの汗をかいています。一般的には一晩にかく汗はコップ一杯分と言われており、夏場や寝汗の多い人はそれ以上の汗を毎日かきながら眠っています。その汗は、部屋の中の湿気となったりパジャマや寝具に吸収されるため、そのままでは寝具はどんどんジメジメしてくるのです。暖かく、適度に湿気がある布団はカビが繁殖したりダニの温床になりやすく、そうなると悪臭やアレルギーの原因になってしまいます。それを防ぐために、天気の良い日は布団を干して乾燥させる必要があるのです。
もともと日本は布団で眠る文化があるので、昼間に布団を天日干しすることで快適な寝室を維持することができました。しかし、最近はベッドで眠る人も多いですよね。ベッドは毎日の布団の上げ下げがないなど便利な点も多いのですが、マットレスの上にベッドパッド、シーツと重ねて使うことが多く、ベットパットとシーツは比較的簡単に洗濯や天日干しができるものの、マットレスは干すことができません。だからといって、そのままではどうしても汗や湿気が染み込んで、雑菌などの温床になりかねないので、布団乾燥機で乾燥させたり、マットレス用の消臭殺菌スプレーなどを利用して清潔に保つようにします。寝室に乾燥機を置いて、部屋全体の湿気を取り除くようにするのも効果的です。寝るときまで空気を乾燥させていると、風邪をひきやすくなったり喉を痛めることもあるので、就寝中に加湿するのはかまいませんが、昼間はできるだけ湿気を取り除いて、寝具も乾燥させることが大切。寝室は他人が入ってこないからと洗濯物の部屋干しをする人も多く、常に湿気がこもりやすい部屋になりますので、湿度のコントロールなどは特に注意するようにしましょう。